すっかり秋も深まりました。雨も多いですがいかがお過ごしでしょうか。
最近、代表の森がブログを更新しました。「最新AIの弱点とそれを補う技術開発
直近一年で、2つの弊社とトヨタ自動車様との共同研究論文が国際会議に採択されました。アメリカ時間にインタビューが実施されるので日本時間だと深夜・・・全て英語でインタビューを受け大変そうでしたが、さらにモチベーションを上げる良い機会になったのではないかと感じました。Sigfossはグローバル人材育成にも力を入れています(^^)
またブログ内では、簡単ではありますが以下のような問題にも触れています。
・AIってよく聞くけどイマイチよくわからない
・AIは何でもできるのか
・AIは私たち人類にどのような影響を与えるのか
ぜひご一読ください。

さて。Sigfoss最年少のエンジニアがワークショップを担当してくれました。Stable Diffusion、最新のAI技術です。
テキストから画像を生成するAIを、英Stability AIが発表しました。入力した文章に対して、AIが思いつきで関連した絵を描きます。どこかから切り貼りしたのではないので世界に一枚だけの絵になります。文章から生成された"それっぽい絵"が、例えば挿絵などに使えるかもしれません。自分で絵が上手に描けなくても、AIに任せればすぐに出来上がり!なんと便利で"AIっぽいさ"を感じますね。
が、しかし!皆さんも薄々勘づいている or どこかで耳にしたことがあるかもしれませんが、この技術が進むと人々が簡単に絵を生成できてしまうため、近い将来イラストレーターさんの職業が奪われてしまう可能性があるということ。「AIが人々の仕事を奪う」と以前から言われてきましたが、まさにその局面にいる気がしています。ただ、もちろん技術的にはまだまだで、例えば人の顔などは不得意さを感じます。顔が潰れていたり、顔のパーツが変な位置にあってある意味ゴッホ・・・だったり。
一例を見てみましょう。※非商用利用、非営利目的です。

ⅰ) La Gioconda: モナ・リザ

・・・雰囲気◎ですが、何か違う。

ⅱ) L'Ultima Cena draw by Leonardo di ser Piero da Vinci: レオナルド・ダ・ヴィンチによる最後の晩餐

う、うーん・・・?

ⅱ-2) L'Ultima Cena: 最後の晩餐

よーく見ると、裏切り者ユダの雰囲気が伺えます。

ⅲ) A girl who has a long hair is reading a book by the sea: ある髪の長い女の子が海辺で本を読んでいる

的は得ています。顔が怖いです(笑)


・・・以上、Stable Diffusionで絵を試作してみました。文章から絵を一から生成するAI技術、Stable Diffusionは今後どのような一途を辿っていくのでしょうか。肖像権や著作権などの規制も厳しくなってくると同時に、この技術を悪質に利用する人も多いと聞きます。最近静岡で大洪水がありましたが、ある一枚の写真がSNS上に拡散されました。それは街全体が浸水している写真でした。これを見た人たちは拡散しましたが、検証をしたところ、その写真はフェイクである可能性が高いことが判明しました。災害が起きていたのは間違いないことでしたが、まさかその浸水写真がフェイクだなんて思いません。そして、それだけその写真には違和感はなかったということになります。今やインターネットで何でも調べることができ、すぐに情報を得れる時代ですが、使い方を間違えると大変なことに繋がる可能性もあります。自身も気をつけようと思いました。

次回もお楽しみに(^^)/