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SPATIAL RAG

点群に、聞く。

地形、市街地、屋内。三次元の点群に問いかけると、該当する場所や物が、高さや面積の値とともに表示されます。

地形 > この崖と似た地形を、ほかの山域から探して
市街地 > 駅から300m以内で、高さ20m以上の建物は
屋内 > 設置面積5m²以上の設備は

山形駅前の車載点群に「高さ20m以上の建物は」と聞いた画面。屋上まで見えていない建物は「≥」付きで返ります。

山形駅前の車載点群に「高さ20m以上の建物は」と聞いた画面。屋上まで見えていない建物は「≥」付きで返ります。

見るより先に、聞く。

PointSharkは、膨大な三次元データに対して発見的な分析を行うツールです。最新の解析アルゴリズムとLLMを組み合わせ、さまざまな切り口でのデータ解析を可能にします。

地形、市街地、屋内。思いつくままに、聞く。

三次元データへのアプローチを、その活用シーンに応じて切り替えます。問いかけは自然な日本語で、思うがままに。

地形

「この崖と似た地形は、ほかにどこにある?」

検索対象の地域から、形状が似ている地形を検索し、類似度の順に返します。

データ:航空レーザ・標高データ

  • 類似度
  • 比高
  • 平均傾斜

市街地

「駅から300m以内で、高さ20m以上の建物は?」

条件に合う建物をハイライトし、数値を示します。

データ:車載計測(MMS)の点群

  • 高さ
  • 面積
  • 距離

屋内

「設置面積5m²以上の設備は?」

条件に合う物体をハイライトし、数値を示します。

データ:屋内計測の点群

  • 高さ
  • 設置面積
  • 体積
  • 縦横の寸法

多様なデータ、シーンに柔軟に対応します。

モード データ 主な聞き方 返す数字 アプローチ
地形 航空レーザ・標高データ 形で:似た地形 類似度、比高、平均傾斜 類似度は画像基盤モデルを用いて分析します。数値は三次元データからの計算値。VisionLLMによる分析を付加可能。
市街地 車載計測(MMS) 条件で:高さ・距離・面積・状態 道路から見えた壁面の高さ、面積、距離 数値は三次元データからの計算値。データ欠損がある場合にはその旨を表示します。VisionLLMによる分析を付加可能。
屋内 屋内計測(歩行型・据置型) 条件で:高さ・面積・体積・距離・物体種類・状態 高さ、設置面積、体積、縦横の寸法 数値は三次元データからの計算値。

数値はすべて点群の幾何計算によるものです。LLMは質問の解釈と画像分析を担当します。

地形:似た地形を、広域から探す。

地形データは高さの関数なので、真上から見た表現がほぼ完全な情報を持ちます。PointSharkはこの性質を使い、地形を一定の規約で画像に変換してから特徴づけ、類似度で検索します。

利用者は手元の3Dデータを自由な視点で見て、関心のある崖や沢を囲むだけです。囲んだ広さに応じて索引の縮尺が自動で選ばれ、実際に検索された範囲が画面に示されます。候補は、モデルが見ているのと同じ陰影図で並べて、似ているかどうかを目で確かめられます。

地形 > この崖と似た地形を探して
地形 > この沢と似た場所は

雲仙の範囲を指定し、樽前などほかの山域から似た地形を探した画面

雲仙の範囲を指定し、樽前などほかの山域から似た地形を探した画面

項目 値
指定できる範囲(5段の縮尺) 250 m – 4 km
索引された区画数 64,545
検索の応答時間 37 ms
上位5件に正解を含む割合 78.3 %

国土地理院の標高データで実証。位置特定の精度は、5mメッシュの索引に対し別系統の1mメッシュを検索側に用いて測定(ランダム選択時は上位5件正解率0.27%)。区画数は火山4山域・5段の索引によるもので、対象範囲と縮尺は案件ごとに決めます。索引の構築は一度で済みますが、範囲に比例して計算量が増えます。

市街地:街並みに、条件で聞く。

車載計測(MMS)の点群から、道路に面した建物の壁面と、電柱・標識などを切り出して索引にします。「駅から300m以内で、高さ20m以上の建物は」と聞くと、該当する建物がハイライトし、高さが表示されます。

車載計測は道路から見上げて撮るため、屋上が写らない建物があります。PointSharkは壁面の上端の写り方を調べ、屋上まで見えていない建物は「77m以上」のように表示します。

市街地 > 高さ30m以上の建物は
市街地 > 駅から300m以内で、高さ20m以上
市街地 > 高さ10〜20mの建物

山形駅前(半径400m)の車載点群。条件に合う壁面だけが光り、屋上まで見えていない建物はアンバーで「≥」と表示されます

山形駅前(半径400m)の車載点群。条件に合う壁面だけが光り、屋上まで見えていない建物はアンバーで「≥」と表示されます

  • 見えた高さ道路から見えた壁面の上端を、地盤からの高さとして幾何計算します。
  • ≥ 下限値バルコニーの床だけが縞状に写る高層など、屋上まで見えていない建物は下限として扱います。「X m以下」の条件では、判定できないものとして除き、その件数を示します。
  • 面積・距離道路に面した壁の長さと、地図上でクリックした地点や登録した地点(駅など)からの距離で絞り込めます。

屋内:設備を、高さ・面積・体積・種類・状態で探す。

屋内計測の点群から床と天井と壁を見分け、床に置かれた設備や棚を一つずつ切り出します。天井の梁やダクトは床に設置しないので、設備とは分けて扱います。

屋内データは計測機器が巡回し、物を全周から捉えています。車載計測と違い、高さだけでなく設置面積と体積を点群から計算できます。

屋内 > 高さ2m以上の設備は
屋内 > 設置面積5m²以上のもの
屋内 > この地点から10m以内で、高さ1m以下

「高さ3m以下で、設置面積2m²以上の設備は」と聞いた画面。画像はイメージです(合成データ)

「高さ3m以下で、設置面積2m²以上の設備は」と聞いた画面。画像はイメージです(合成データ)

状態は画像から、数量は点群から。

設備の状態(錆、ひび割れ、バルブの開閉など)は、カメラの画像を構内で動作する視覚言語モデルが判定します。寸法や変位は、同じ物の点群から計算します。どの層で得た結果かを区別して返します。

層 担当 返すもの
状態 構内で動作する視覚言語モデルが画像を解析 種類、状態、記述
形の類似 画像基盤モデルによる特徴の距離 類似度と順位
数量 点群からの幾何計算 寸法、面積、体積、変位、個数

自社計測による検証値(LiDAR+カメラ)

項目 値
カメラの再投影誤差 0.50 px
変位推定(重心差による計算) 0.74 m
変位推定(物体照合による計算) 0.004 m

何も動いていない場面での誤検出はゼロ。

時間差分で変化を見つけます

対象 見つける変化
室内・設備 什器・機材の出入り、移動
倉庫 在庫の山の増減、区画の空き
地形 盛土、切土、崩落、堆積

条件で、形で、状態で。

3つのモードに共通する、聞き方の3つの型です。掛け合わせることもできます。

条件で聞く

高さ20m以上、設置面積5m²以上、駅から300m以内、前回から1m以上動いたもの。

数値で書ける条件が、そのまま検索条件になります。

市街地・屋内モードの中心です。

形で聞く

この崩落地形に似た場所、この沢に似た地形。数値では書けない条件を、手元のデータを例として示して検索します。

地形モードの中心です。

状態で聞く

錆びている配管、ひび割れのある壁面、閉じたままのバルブ。色と質感の判定が必要な条件です。

点群と画像を融合し、構内の視覚言語モデルで判定します。

掛け合わせて聞くこともできます

「この斜面に形が似ていて、かつ比高50〜150m、平均傾斜25度以上」

「太さ20cm以上の配管で、錆びているもの」

問いは日本語のままで

日本語の問いは、構内で動く言語モデルが検索条件に翻訳します。モデルが行うのは翻訳だけで、数値は出させません。「駅の東側」のように条件にできなかった部分は、使わなかったことを画面に表示します。

取得機器を問いません。

ドローン、移動計測車両、歩行型・据置型スキャナ、航空レーザのデータなど、さまざまなデータを同じ処理系で統合して扱います。

項目 内容
点群 LAS / LAZ / PLY / E57
標高ラスタ 格子標高データ(GeoTIFF、標高タイル)
座標系 平面直角座標系。全系対応。測地系の変換を内蔵
属性 反射強度、RGB、分類コード(存在する場合に利用)
設置形態 オンプレミス完結。データは外部に送信されません
データの用意 機器のキャリブレーションや治具の作成などデータ取得のお手伝いをします

動作を確認済みのデータ

  • 国土地理院 基盤地図情報数値標高モデル(1m / 5m / 10mメッシュ)、標高タイル、オルソ画像タイル。広域の標高データを索引化する用途
  • 山形県 道路空間点群データ移動計測車両およびULS測量による道路の点群。同一地域を2つの取得手段で計測したデータを統合
  • 自社計測据置型LiDARとカメラによる融合計測。室内・設備の時期間差分

構成と導入

担当 範囲 内容
お客様 計測データ 点群・標高データ
Sigfoss PointShark 本体 索引の設計と構築。ソフトウェアと処理の組み立て、推奨計算環境構成の提示
販売パートナー 計算環境 索引構築と検索に必要な構成を構築
  • アセスメントお手持ちのデータを確認し、データアプローチ、索引化する範囲とそれに必要な計算機の規模をご提案します。
  • PoCご要件に合わせて処理を組み、一部の範囲を索引化して実データで結果を確認します。
  • 本番導入必要範囲の索引構築、運用環境への設置、更新手順の引き渡し。

出典:国土地理院ウェブサイト / 山形県道路空間点群データ(山形県)CC BY 4.0

SOLUTION / 3D